「補助金獲得したい」要求にこたえて
2016年3月31日夜、津島民商会館で、第1回の「補助金獲得セミナー」を開きました。
講師に経営コンサルタントの長谷川大介氏(NBシステム研究所)をお迎えし、19名が参加者しました。 はじめに参加者の自己紹介と補助金を獲得したい事業計画を話し、長谷川氏から補助金申請書の書き方のポイントを話して頂きました。
今回のセミナーで目指したのは「小規模事業者持続化補助金」です。販路開拓につながるものなら、チラシ作成費や店舗改装にいたるまで幅広い用途で申込みが可能で、事業費用の3分の2(上限50万)が補助されるというものです。
補助金だから返済は不要ですが、申請のために自分なりに「経営計画書」を作成しなければなりません。「面倒」としり込みする方も多い中、「やってみよう」という方が集まったので、質問も活発に飛び交い、2時間びっしりのセミナーとなりました。
質疑応答の中で、漠然とした自分なりの「計画」が、補助金の要件に当てはまるかどうか、どう「販路開拓」につながるかを説明する角度や工夫など長谷川先生に具体的にアドバイスして頂き、「すっきりした。申請書を作ってみよう」と決意した参加者を中心に、4月8日に第2回セミナーを開くことになりました。
レポート用紙に書いた「経営計画書」もとに
4月8日夜、第2回の「補助金獲得セミナー」には4名が参加。おのおの自分なりに下書きした「経営計画書」を持ちよって、役員さんともども討議しました。
まず牛乳宅配のAさんのプランが討議されました。2代目として先代の事業を引き継いでからの思いや苦労・今後の目標などをレポート用紙3枚に手書きで書いて見えました。「なぜ宅配牛乳か」「スーパーなどで買う紙パック牛乳とちがって、雑菌を寄せ付けない・無臭・一日の適量が摂取できる小瓶のよさがある」「確かに」といった商売の話や、「牛乳もさることながら、最近では牛乳と同量のカルシウムが摂取できて低脂肪のヨーグルトがよく売れている」「その辺をもう少しアピールしたら」などの意見も出されました。
Aさんは「健康志向の高齢者が増える中で、毎日適量の牛乳やヨーグルトを届けて飲んでもらい、健康が数字で見れるような店舗を用意して大いに来店してもらえるように、健康で長生きの地域社会への貢献にもなる店を目指しています」と改めて決意を語り、「今日はいい話が聞けました。さっそく今日の意見を参考にして申請書の素案を作って申請したい」と話しています。
自動車販売・修理のBさんは「自社の強み」としてエリア別の顧客数の表や他社ではやらないサービスなどを発表。特に女性客のリピーターが多いことを活かし、「お客さんの目線に立った提案型営業による顧客満足度アップのために設備計画を申請したい。今後急いで申請書作成に取りかかり、中旬までに申請できるよう頑張る」ことになりました。
はけ販売のYさんは、中国製品に対抗できる日本製のよさをアピールできるカタログ作りがテーマ。申請用紙をほぼ全部埋めたFAXを送ってみえて、それをみんなで討論しました。昨年も応募したので土台がしっかりした経営計画書です。しかし第三者から見てより分かりやすい、またはアピールした方がいい点など、いわば「素人」視点からの思わぬ意見も出されました。
民商で補助金の相談できてよかった
第2回セミナーを受けて、3名の方は申請書に文章化して記入・写真やグラフの挿入などに取りかかりました。民商で文章上やパソコン操作のアドバイスを受けて、各自地元の商工会を通じて申し込み、商工会ではさらに細かいアドバイスをもらって、無事5月13日の締切りまでに申請書を仕上げることができました。
民商は、昨年11月にも補助金獲得講習会を開き、経営に役立つ対策を強めています。3名の方は「民商でセミナーを開いてもらって具体的なアドバイスが聞けて本当によかった。経営計画書を作ったのは初めて、自分なりに経営を考える機会にもなりました」と話しています。
1名採択されました!
7月15日(金)ホームページにて採択結果が発表されました。甚目寺支部のYさんから7月19日、事務所へ電話で「今、商工会から連絡があり、Yさん小規模事業者持続化補助金の申請が採択されました」とうれしい報告がありました。
(2016.7.15)