「消費税を払いたくても払えない!せめて猶予を認めて」と訴えてきた、納税の猶予裁判(第3次請求)の地裁判決が4月26日、名古屋地裁第1号法廷で言い渡され、原告のうち堀田幸善さんの納税の猶予が認められ、伊藤佐俊さん・池田繁雄さんの請求は棄却という内容でした。
  法廷に集まった傍聴者は45人、また司法記者クラブから「朝日」「中日」「共同」「NHK」の記者も参加。福井裁判長が入廷し「原告堀田幸善に対し・・・」と1名の勝訴判決を読み上げてすぐ退廷、「どういうこと?」と戸惑いの声のなか、桜華会館に場所を移動して報告集会が開かれました。

◇記者も首を傾げる『要件』
  戸惑ったのは記者も一緒で、会場移動中に松本弁護士・柴田弁護士に質問、急きょ「ぶら下がり」のような記者会見(?)となり、弁護士の説明を熱心にメモし、「国の主張では、前年に100万円所得があったら150万も下がって△50万にならないとだめというんですか」と驚いた様子。また「消費税が猶予になると預かった税金はどうなるんですか」という質問も出され、「中小業者はほとんど消費税を転嫁できず、『預かれない』状況です」と実情を説明しました。

◇「今後の足がかり」「励まされた」
  報告集会では、はじめ『勝訴』となった堀田幸善さんの妻の房代さんが「これまでのご支援に感謝します。この判決が、今後の足がかりになればうれしい」と発言、原告の伊藤佐俊さん・池田繁雄さんからも「自分が認められなかったのは残念だけど、1名だけでも認められたことは励まされた」「これからの道筋が見えた気がする」とあいさつがありました。
  松本弁護士は『今日の判決が意味するのは、『納税の納税の猶予裁判 1名勝訴猶予の申請に対し、税務署はちゃんと調べなさいよ』ということだと思います。その点で堀田さんが認められた意義は大きい」と報告、柴田弁護士も「税務署にとって足かせになる判決となったのでは」と発言、酒井弁護士は「要件についてこちらの主張が『独自の見解』と切り捨てられ伊藤さん・池田さんが認められなかったことは残念です。もう少し踏み込んで判断してほしかった」と報告されました。
  会場からの質疑のあと、支援する会代表の河野さんが「複雑な気持ちですが、行政訴訟の難しさを考えると、1名だけでも認められたのは大きい。これからの運動で、『要領』の不当性を正す運動に全力をあげたい」とあいさつしました。
判決について、「支援する会」声明はこちら

納税の猶予裁判 1名勝訴