脳梗塞で倒れ無収入の方に「保険証取り上げ」と脅して納税迫る!
   6月23日、蟹江支部は、生命を脅かすような納付強要問題の2事案について交渉を行いました。
  まず、 昨年5月に脳梗塞で倒れて入院、仕事も廃業し今も車いす生活のBさんの奥さんに「このままでは保険証を取り上げられ、医療費が全額自己負担になるぞ」と迫った件です。
  保険証取り上げ(資格証明書の発行)には「病気」や「廃業」など「特別の事情」がある場合は除くとあるではないかと指摘すると、蟹江町のS職員は「『特別の事情』がある場合は考慮することができるという規定でしたよね」と驚くべき発言、法律の条文を示すとさすがに「考慮できる」という町の裁量があるかのような規定ではないことを認め「保険証取り上げとはなりえない方に対し、ありうるかのような発言をしたのは間違いでした」と謝罪しました。
  それでも「『取り上げる』とは言ってない、『国保課と相談する』と言っただけ」と言い訳しましたが、Bさんの奥さんが「看病もし、生活も大変、そんな中でも一生懸命医療費を払い、高額医療で戻ってくる分は全額納税し、それなのにS職員に『悪質だ』といって医療費は自己負担だ、息子を保証人につけるよう話をしろと言われ、どうやって生きていけばいいのかと…」と涙ながらに訴え、血も涙もない徴収姿勢を告発しました。
保証人要求にも法的根拠なし
  「子どもの保証人」問題では、「町の側に保証人を付けるよう要求する法律上の根拠はあるのか」とただすと「ありません。話をしただけです」それでは話をすること自体が間違いではありませんか!
  収入ないのに「払え」と要求「何か問題?」
  「Bさんにはもう資産もなく、わずかな障害年金以外に収入がない状態であることはわかっているのか」と聞くと「把握しています」という答え。「収入もなく資産もないというなら明らかに『滞納処分の執行停止』に該当するのに、なぜ執行停止しないのか、理由は何か」と質問すると、S職員は「なぜそんな質問に答えないといけないんですか」と開き直り、課長は「まず『執行停止』ではなく『納税してもらう』方向で考える」とあっけらかんと発言、「収入がないとわかっているのにどうやって『納税してもらう』のか?」とただしても「何か問題がありますか?」という姿勢でした。
  「『払えない』と分かっている納税者にまで納税を迫るという姿勢だから、『医療費自己負担』で脅したり『子どもを保証人に』と何の法的根拠もなく要求したりという不当な徴税姿勢が出てくるのではないか!」と厳重に抗議、そもそも2014年4月17日に民商と蟹江町で行った自治体キャラバン(懇談)での蟹江町の「法律の要件があれば滞納処分の執行停止を行っています」という回答にも反しているではないかと指摘すると、町側は何も回答できません。
  結局課長は、民商側の改善要求に「上司と相談し検討する」こと、あわせてBさんに対し「滞納処分の執行停止の方向を考える」ことを約束しました。Bさんの奥さんは「役場になんか来たくない、町の職員の顔を見るのも怖いと思っていましたが、今日は民商のみなさんと一緒だったし、言いたいことが分かってもらえて本当に来てよかった。これからなんとか生きていきます」と話していました。
蟹江町の増額要求 何の根拠もない!
  次に、一昨年「機構」に送られて事情を説明し、以後毎月分納して払ってきたAさんに対し、町が一方的に分納額の増額を要求、できないと断ると「法人の売掛金も個人の滞納の差押えの対象になる」趣旨の発言で納税を迫るという事件が今年5月にありました。
  この件で、改めて発言が間違っていることを確認したうえ、「2度も同じ誤った発言がAさんに対し行われたということは、職員個人ではなく蟹江町税務課という組織の在り方の問題」と厳しく指摘、さらに「『機構』とAさんの合意を蟹江町が一方的に変えるというなら、その説明責任は蟹江町にある」と説明を求めると、実際にはケガで働けない状態のAさんに対し、蟹江町はなんら増額を要求する根拠を持っていないことが明らかになり、Aさんがこれまで通りの分納を続けることを認めました。
徴税権力の「暴走」を民商がストップ!
  それにしても、収入がないことを知りながら差押えだのペナルティだのを振りかざして払え払えと迫る蟹江町のやり方は、納税者の生活や営業がどうなっても納税を優先という「徴税の暴走」そのものです。これに対して納税者の生活と権利を守るためにも、民商を強く大きくせねばという感を強くする蟹江町交渉でした。

(つしま民商ニュース 2014.6.30号)