開業資金で貸し渋り! 民商で解決

●開業したばかりの人に「実績を積んで」と無理難題
 蟹江支部のA(造園業)さんは3月に開業したばかり。急な独立で、自己資金も十分にありませんでした。「融資なら民商にいくといいよ」と教えられ、3月末に来所、4月に機械・車両プラス運転資金450万円の申込用紙ができてさっそく県保証にもって行きました。  ところが県保証は、Aさんの仕事を聞いて「始めたばかりなので1日いくらで仕事をもらっている」と答えると「そういう業者にはお貸しできません」と門前払い。「開業後すぐにいい仕事がもらえるはずがないじゃないですか」といっても取り合ってくれませんでした。
 数日後民商の事務局員と一緒に再度県保証に行き、ご近所から直接もらう仕事も少しはあるというと「そういう話もあるなら(そっちが聞かんかったんじゃないかっ)受け付けます」とようやく受理。審査にこぎつけました。  
  ところが審査結果は「実績が十分ではないのでお貸しできません」というもの。通常資金ならいざ知らず、「開業資金」でどうしたら「実績」がつくれるのでしょうか?  
  納得できないAさんは24日に民商で県保証との交渉に臨みました。すると県保証の担当者は「開業する際には機械や車両などを自分で準備するというのが本当の開業だ」というのです。そういう人は開業資金の融資の必要がありません。技術ややる気があっても資金が不足している方のためにこそ開業資金の融資制度があるんじゃないですかと訴え、実際に機械が入ればすぐにでも取れる仕事があることを説明する中で、翌日Aさんに「車両を除いて、機械と運転資金の分だけまず融資します。車両はもう少し実績を積んでから再度申し込んでください」という返事がありました。  
  Aさんは「機械と運転資金があれば、すぐにでも仕事が取れる。一人では『だめだ』といわれるとあきらめてしまったと思います。民商で一緒に交渉してよかった」と話しています。
●開業資金に「実績がない!」と断る
  今年4月に開業したBさんは、5月中旬に愛知県の「新事業創出資金」で250万円申し込みました。
  Bさんが開業したのは耳つぼダイエット。最初は友達からだんだんお客さんが広がって、「子育て中のママさんも気軽に集まれる店を開きたい」ということで、開業計画を立てて書類をそろえ、愛知県信用保証協会に申し込みました。審査に来た担当者も熱心に耳を傾けてくれたのですが、1週間後に来た返事は「貸せません」
  理由を聞くと「開業後2ヶ月たって、売上が上がってきたら貸します」というのです。納得できないBさんが事務局員2人と県保証に交渉すると、応対した浅野課長はさらに驚くべき発言をしました。
  「開業後1ヶ月目の売上が少ないので現状ではお貸しできません」
 「開業直後だから少ないのは当たり前。これからお客も増えていくし現に増えている」とBさんが懸命に説明しましたが、「それでは増えてから申し込んでください。」 それでは開業資金とはいえないではないか、開業まもなくの方はどうするんだと言うと「大体開業1ヶ月なんかで申し込みに来るほうが間違いだ」とまで言い放ちました。
  全然らちがあかないので、そのまま愛知県庁の中小企業金融課に言って事情を説明、県保証への指導を求めました。応対した職員も「それはおかしいですねぇ」と首をかしげ、翌日さっそく県保証に電話したようで、県保証からBさんに「売上に内容やお客さんの状況を聞きたいので再度話し合いたい」と連絡が入りました。Bさんの顧客台帳などを見て「確かにお客さんが順調に増えていますね」と確認、4日後に全額の借入が決定しました。
 それにしても、開業資金なのに「実績がないから」と貸し出しを渋るとは、県保証はどうしてしまったんでしょうか?

(つしま民商ニュース 06.5.1号&6.26号)。

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